Monday 4 December 2017

Garments & Science

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私がもしも研究者として生きていたら、好きな服を着るのと着ないのとで私たちの健康に大きな差が出ていくという仮説を立てて検証してみたい。世界中の20代から50代の成人たちに普段どのくらい好きな服を着ていたかということを長期に渡って記録してもらうところから始めて、60代の健康調査と死亡率を確認する。「好きな服との接触の時間の差が、私たちの健康の質と寿命に比例していた」ということがはっきりと示されるのか否かという試み。20代の時に好きな服に多く触れた方が60代以降健康である事が証明されれば「好きな服に触れる」という事が一体人にどんな効果が生まれていくのかということが医学的に分かっていく。なんて。

ーそんな検証は誰もやらないという話しはさて置きー そもそもそんな事を学問的にごたごた言われなくてもいいことなのかもしれないが、しかし現実として服が食や住まい同様に人の血や肉になっていくという考え方が曖昧なものだけではないことが分かるとしたら、例えば人のDNAの変化を伴っているとしたらそれはつまり個人個人が好きな素敵な服が人の体に根本的に影響を与えているということになる。いつか学問として服の効果が研究される時代が来るのか来ないのか分からないが、私は個人的に服の良い面がこれからも世の中に打ち出されていくといいなと思う。





1960's Italian Work Jacket "Faded Color by Natural Sunshine" : LILY1ST VINTAGE
Stockist : trunk >>> http://trunk-fukuoka.strikingly.com
Photograph : Hiroyuki Nakanishi >>> http://nakanishihiroyuki.com