Tuesday 15 August 2017

Collective Cognition

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何十年も自然で生きた上で服に用いられている素材、数十年〜数百年かけて築かれた服作りの技術や知恵によって生まれた服には作り手の美意識や素材の生命など無数の情報が記されています。それは私たちの認識いかんによってこれから先も再構成されていきます。

普段自分自身の事さえ客観的に眺めることが少なってきた私たち現代人は、自分自身や服の価値をどのように見つめていく事ができるのでしょうか。服に用いられている植物や動物が生きてきた時間、服が生まれるまでに携わってきた人間の労力と時間によって生まれた服が人間に与えてくれる力。私はそのすべてを加味して服の物質的価値と精神的価値を考えていく事で、普段何気なく着ている服に対する新しい意識が生まれいく可能性を考えていきたいと思います。意識によって、今触れている服本来のポテンシャルを浮き彫りにしていく事。服の力、服の価値がこれから先も人間一人一人の意識によって変化していく可能性です。

人間がほとんど24時間身につけているものが持つ力は、まだまだこんなものではない。私は服の力を強く信じています。





1940's French Painted Work Coverall : LILY1ST VINTAGE
Stockist : INSIDE MY GLASS DOORS >>> https://www.insidemyglassdoors.com
Photograph : Hiroyuki Nakanishi >>> http://nakanishihiroyuki.com