食生活で例えるならＡ５ランクの極上のお肉があっても良いし、誰も目をつけてこなかったような珍味があっても良いし、また身体に良いものであれば日本人ならば毎日食べるご飯のような存在の、普通に良いという服があっても良いのではないかと思う。いや普通ではつまらないと謳う人は、普段の食生活や住生活の中にも普通が無いのだろうか。それとも服だけは普通ではだめだ、そういう意味なのだろうか。日本で多く流通している服だから、特別貴重な服ではないから、既にカテゴライズされている服だから、という理由でこの普通に素晴らしい服たちを見ないようにするのは、ある意味では勿体無いのではないかと考えるようになった。私自身が天の邪鬼な性格からかつてそう考えていた時期があったが、それは次第に変化した。一番大切なのは服や服の作り手と対峙する私たち自身の眼差しをいかに持つかという事なのではないかという考えから、ＬＩＬＹ１ＳＴ ＶＩＮＴＡＧＥで展開する服には普通で無い服と普通の服、普通に良いと捉える服が混在している。
1950's Dead Stock French Moleskin Work Pants : LILY1ST VINTAGE
Stockist : SOUND GARDEN >>> http://www.soundgarden.jp
Photograph : Hiroyuki Nakanishi >>> http://nakanishihiroyuki.com